演奏の極意、日々精進なり~卓上キーボードで聴かせられる曲にするコツ(試行中)

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演奏会の前日には、当初は実家の雛飾りの手伝いに行くのに当て込み、実家のグランドピアノで弾きこみ練習をするチャンスに、と想定していました。が、卓上キーボード仕様だというご施設の状況を実家に行く直前に確認できまして…。

ところがなんというタイミングか!母が、ピアノ教室の生徒さんの活動の場を訪問演奏にも広げられたら、と考えてごく最近にキーボードを購入していたお陰で、実家でキーボード攻略に集中できました。

実家のキーボードはピアノの88鍵盤数より少ない61鍵。ここからさらに鍵盤数の少ない49鍵バージョンを想定して立ち姿勢で弾くことを身体に覚えこませながら、横で聴いていた母のアドバイスで、キーボードでは左手が多少早めに入っていって音取りをもっと利かせる奏法を意識して。普段はペダルで余韻を効かせる曲でも、そのうち幾つかはこうした工夫でペダル無しでも違和感のない音運びができることを実感できました。

『どの程度の音の楽器なのかと思っていたけれど、ピアノよりも親しみやすさが出てくる良さがあるのね~。こういうお仕事には合っている楽器なのではないかしら。』との母の気づきの言葉もあり、その良さをより引き出せる選曲と曲構成を練り、プログラムを組んでみました。

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【当日プログラム(トーク時間含め40分構成)】*印はご一緒に歌うことを想定

1.愛の挨拶(エルガー 作曲、コンサート・アレンジで弾くピアノ・ソロ クラシック名曲選 編)

2.オンブラ・マイ・フ“懐かしき木陰よ”

 (ヘンデル 作曲、一流レストランで奏でるクラシック・ピアノ名曲集 編)

3.弦楽五重奏曲第11番Op.11-5 第3楽章メヌエット

 (ボッケリーニ 作曲、全音ピアノピースNo.57)

4.津軽海峡・冬景色(三木たかし 作曲、後藤丹 編)~冬のソナタ主題歌より

 ~映画「アナと雪の女王」 ありのままで より

 ~白い恋人たち より(フランシス・レイ 作曲、ヨシ・マツヤマ 編)~津軽海峡・冬景色

5.早春賦~美しく響くソロver.(バージョン)~(中田章 作曲、大宝博 編)

6.春の歌(メンデルスゾーン 作曲)

7.上を向いて歩こう*(永六輔 作詞、中村八大 作曲、石川芳 編)

8.故郷*(高野辰之 作詞、岡野貞一 作曲、轟千尋 編)

9.川の流れのように*(秋元康 作詞、見岳章 作曲、HMF 編)

10.映画「ティファニーで朝食を」より ムーン・リバー

 (ヘンリー・マンシーニ 作曲、ピアノソロ 編)

11.アメイジング・グレイス R&B版(作曲者不詳、上田浩司 編)

12.うれしいひなまつり(サトウハチロー 作詞、河村光陽 作曲)※当日、雛飾りを目にして追加

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さて、自分の中で、これほどとは!とキーボードとの相性の良さを発見できたボッケリーニ。クラシック古典派の弦楽五重奏のピアノ編曲版ですが、キーボード独特の音キレ感がこの時代のスタッカート奏法を小気味良く再現させてくれて、指の動きのコンパクトさも音色に調和していて、途中1オクターブ高く動かしても高音負けしない曲調の仕上がりで、見事にハマっているではないか!と独り感動したのでした。

この感動探しに病みつきになりそうです。