2019/03/01
これまで請負形態でお仕事を頂戴してきている訪問演奏では、トーク時間を含めて40分ほどで組み、聴かせる曲を7曲程度と歌える曲を3曲程度(特に歌では『故郷』と『川の流れのように』が鉄板!!)を基軸にしているという情報から、こうした条件の下でオリジナルのプログラムを考案してきています。
プログラム構想の段階では、月毎に季節にふさわしく、静-動-静の流れで心地よく過ごしていただけるような場づくりとなるのを心がけることを、自分なりの基本姿勢として持って臨んでいます。
その後、ご依頼のあった施設様のご要望をさらにお聞きした上で、プログラム案を調整・最終化して当日を迎えるという運びで進んでいきます。
このたびは、聴かせる曲を中心に歌は少し減らしめで、とのご要望にお応えして組んでみました。
【当日プログラム(40分構成)】*印はご一緒に歌うことを想定
- 1曲目は、ピアノをオルガンの音色に変えてお寛ぎいただく幕開けで。
1.主よ、人の望みの喜びよ(バッハ 作曲、マイラ・ヘス 編)
- 中間演奏のクラシック音楽は、2月生まれの3人の音楽家の楽曲を活躍した年順に。1人目はさきほどのバッハと同じ年の1685年生まれのヘンデルから。
2.オンブラ・マイ・フ“懐かしき木陰よ”
(ヘンデル 作曲、一流レストランで奏でるクラシック・ピアノ名曲集 編)
- 次はハイドンやモーツァルトと同時期に活躍したイタリアの作曲家ボッケリーニの作品から。
3.弦楽五重奏曲第11番Op.11-5 第3楽章メヌエット
(ボッケリーニ 作曲、全音ピアノピースNo.57)
- 今月は立春を迎えて暦では春ですが、降雪量では冬真っ盛りのシーズンでスキーやスケート競技が話題になる時期です。そうした冬の趣を象徴する雪景色を思い起こす曲をオリジナルメドレーでお届けします。
4.津軽海峡・冬景色(三木たかし 作曲、後藤丹 編)~冬のソナタ主題歌より
~映画「アナと雪の女王」 ありのままで より
~白い恋人たち より(フランシス・レイ 作曲、ヨシ・マツヤマ 編)~津軽海峡・冬景色
- 冬が過ぎて春の訪れを喜ぶ日本の歌を。
5.早春賦 ~美しく響くソロver.(バージョン)~(中田章 作曲、大宝博 編)
- 2月生まれの3人目、メンデルスゾーンは本日最初の楽曲を作曲したバッハを世に広めたと言われています。彼はショパンが生まれた前の年にあたる1809年に生まれ、19世紀前半に活躍しました。この時代にも、今の時代と同じように待ちわびている春の訪れを喜び、そのような気持ちが表れているような1曲を。
6.春の歌(メンデルスゾーン 作曲)
- ここからは歌謡曲を2曲、ご一緒にお楽しみください。
7.上を向いて歩こう*(永六輔 作詞、中村八大 作曲、石川芳 編)
8.川の流れのように*(秋元康 作詞、見岳章 作曲、HMF 編)
- 歌やリズム取りで体を使った後はしっとりとした曲で小休止。自宅にロバート・テイラーとヴィヴィアン・リーの写真を飾るほど好きで切ないこの映画のシーンを思い浮かべながら弾きます。
9.映画「哀愁」より アニー・ローリー
(レディ・ジョン・スコット 作曲、ヨシ・マツヤマ 編)
- タイトルは朝ですが、明日も良い1日を迎えられるよう、また、明日への活力となりますよう。
10.「ペール・ギュント第1組曲」より 朝(グリーグ 作曲、久木山直 編)
11.アヴェ・マリア(シューベルト 作曲)※アンコールにお応えして
穏やかな陽の射す午後のサロン演奏に、20名以上お集まりくださった皆様からは温かいご声援と拍手を頂戴し、やはり『川の流れのように』でクライマックス!自分もつられてどんどん声を張り上げて歌ってしまいまして。とても楽しいひとときをどうもありがとうございました。
このたびは専用台とダンパーペダル付きの電子キーボードを使わせていただきました。アコースティックピアノも電子ピアノもないけれどもキーボードなら所持している、というご施設は多くあると思います。
キーボードを弾かせていただいたお陰で、キーボードの音色でも音負けしない曲選びなり、鍵盤数が少ない場合にキーを上げ下げしても違和感ない音運びになる曲選びなりの研究と練習を加えていこう、という新たな意欲にもつながり、大きな収穫となりました。